
娘を褒めるとき、つい一緒に自分のことも褒めちゃうんです。
たとえば、
「娘ちゃん、かわいいね。親の顔が見てみたいわあ〜」とか、
「よく頑張ったね、ほんとすごい!……親の顔が見てみたいなぁ」なんて。
言いながら自分でもちょっと照れるけど、
この一言には、私なりの“魔法”があるんです。
娘を褒めながら、自分も褒める「一石二鳥の魔法の言葉」
このセリフを言うと、娘はくくくく…と笑い出します。
照れくさそうにしながらも、
「ママ、また言ってる〜」ってうれしそうに笑ってくれる。
その笑顔を見てると、あぁこの瞬間のために毎日があるなぁと思うんです。
でも実は、一番救われてるのは私のほうで。
ぎゅっと抱きしめながら、
「よくやってるね、私」って心の中でつぶやいています。
娘を褒めながら、自分を励ます。
それが、私の“一石二鳥の魔法の言葉”なんです。
言葉の力で心を守る
──いちばん近くで聞いているのは“自分”
最近つくづく思うんです。
自分が発する言葉って、
家族でも友達でもなく、
いちばん近くで聞いているのは“自分自身”なんですよね。
だから、どんなときも
自分を傷つけるような言葉は言わない(思わない)ようにしています。
介護のことで、いろんな人がいろんなことを言ってきます。
「そんなに面倒見なくていいんじゃない?」
「甘やかしすぎ」
「もう見捨てたら?」なんて、
心がチクッとする言葉を投げられることもあります。
これは介護に限らず色々な場面で否定されるような
自分の行動とは違うことを言われたり見たりします。
でも、そんなときこそ心の中でつぶやきます。
「そっか、あなたはそう思うのね。
でも私は、自分で決めたことをやってるから、これでいい。」
相手に言うと喧嘩になりそうなときは、
自分の中で静かに、
「大丈夫、そんなことないよ」「私はこれでいいよ」って
自分に言ってあげるようにしてるんです。
自分を責めない方法
──心の中で自分の味方になる練習
昔は、人の言葉を真に受けて落ち込むことも多かったけど、
少しずつ変わってきました。
「私が一番聞いてるのは、私の声だ」
そう思ってから、
できるだけ自分を責めない言葉を選ぶようになりました。
「また失敗した」じゃなくて「ここまでできた」
「疲れた」じゃなくて「よく頑張ったね」
ほんの少し言い方を変えるだけで、
心の中の空気がやわらかくなる気がします。
娘を褒めるときもそう。
「あなたが頑張ったね」って言葉には、
同時に「そんなあなたを支えた私も頑張った」っていう思いが込められてるんです。
「大丈夫」って、自分に言ってあげる
人の意見に揺れることもあるし、
介護も子育ても思い通りにいかない日ばかり。
でも、そんなときは自分の中の小さな声で
「大丈夫。そんなことないよ。」ってつぶやきます。
それだけで少し呼吸が深くなる。
きっとこの言葉をいちばん近くで聞いてる“私”が、
一番安心してるんだと思います。
言葉は、自分をあたためる魔法
私は1日に何度も娘を抱きしめるようにしています。
(いやと言われる日が来るまでしたい笑)
娘を抱きしめながら言う、
「かわいいね。親の顔が見てみたいわあ〜」という言葉。
それはただの冗談のようでも、ただの褒め言葉でもなくて、
娘と私を同時にあたためる、魔法のような時間。
誰かのために使っているようで、
いちばん自分を救っているのは、自分の言葉なのかもしれません。
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