用意するものと、基本の参拝の流れ
娘と車で、少しずつ四国遍路をまわってみようと思っています。
一気には難しいけれど、だからこそ、ゆっくり味わいながら。
そんな“親子遍路”のはじまりです。
今回は、その「準備物」についてまとめてみました。
お遍路と聞くと「特別な道具がいるのかな?」と思うかもしれませんが、
一つひとつにちゃんと意味があって、
知っておくと旅がもっと深く感じられます。
🪶基本の持ちもの

1:輪袈裟(わげさ)
袈裟を簡素化したもので、参拝時の正装とされています。
お寺では身につけ、食事やトイレの時には外します。
2:菅笠(すげがさ)
日よけとして優秀で、ビニールをかぶせれば雨具にもなります。
参拝時や僧侶の前では脱がなくてOKですが、
靴を脱ぐ場所では外すのがマナーです。
3:金剛杖(こんごうづえ)
お大師さまの化身(弘法大師そのもの)といわれています。
歩き遍路では頼もしい相棒。
1日の終わりには杖の先を洗って合掌を。
※橋の上で杖を突くのは避けましょう。弘法大師が橋の下で休んでいるといわれています。
4:白衣(びゃくえ)
お遍路さんの正装。
羽織るタイプや袖付きタイプなどがあり、
白は「心を清らかに」という意味があります。
5:歩きやすい靴
舗装路が多いですが、山道やぬかるみもあります。
防水性があると安心です。
🧘♀️参拝の基本の流れ
1:一礼・ご挨拶
山門や入口で一礼。「これからお参りさせていただきます」と心の中で。
2:お清め
手水場で手と口を清め、最後にひしゃくの柄をすすぎます。
3:鐘打ち
鐘楼堂でゆっくり鐘をついて、仏さまに参拝を知らせます。
※お寺によっては鐘をつけないところもあります。
4:納札・写経
本堂で納札や写経を納め、ロウソク(1本)とお線香(3本)を供えます。
ロウソクは奥から立てるのがマナー。
5:読経
お賽銭を納めて合掌。
教本がなくても、心を込めて手を合わせるだけで十分です。
6:大師堂でも同じように
八十八ヶ所すべてに大師堂があり、同じ手順でお参りします。
7:納経所でご朱印を
参拝が終わったら納経所で納経帳にご朱印をいただきます。
山門を出るときは振り返って一礼。
🎒その他の便利アイテム
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納経帳:八十八ヶ所を巡った証となる帳面。
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納め札:本堂・大師堂の納札箱に納めるお札。
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数珠:お参りのときに使うもの。
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山谷袋:お参りグッズをまとめて入れられる袋。
私は車での区切り打ちなので、
少しずつ集めながら、自分たちのペースで揃えていこうと思っています。
準備をしていると、旅がだんだん現実になってくるから不思議です。
娘と一緒に選ぶその時間も、きっともう旅の一部なんだと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。
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