私、実は親に読み聞かせしてもらった記憶が全然ないんです。
どっちかというと、うちの両親は漫画がすごく大好きで。
少年ジャンプが発売日に家に届く家庭でした（笑）
家族で本を読む時間というか、漫画を読む時間があって、
みんな一つの部屋に集まって黙々と漫画を読んでたっていう記憶だけはあります。
当時は家にそんなに漫画がある家は少なかったので、
近所の子が集まって“漫画喫茶”のような状態になってたこともありました。
でも、親に本を読んでもらった記憶はほとんど、というか全然なくて。
じゃあなんで本を読むようになったかというと、
中学の時の親友がすごく本好きで、本の虫みたいな子だったんです。
その子とテスト勉強をするときは必ず図書館で。
私は本が好きじゃなかったけど、友達と勉強の合間に本の話をしたり、
ソファーでペチャペチャ話したりして、その空間がすごく居心地が良かった。
そこから少しずつ、活字を読むようになりました。
その子が「これ面白いから読んでみて」と分厚い小説を貸してくれて…。
最初は「ちょっと無理かも」と思ったけど、
読み出したら止まらなくて、どんどん本の世界に引き込まれていきました。
子どもを授かって娘が生まれたとき、
「読み聞かせはしたいな」という気持ちはありました。
でも、親ができることってほんとに少ない。
だから私は“環境を用意すること”が大事なのかなって思ったんです。
ゼロ歳のころから、まだ本なんて全然わからない時期に
ベビーカーを押して図書館に行っていました。
すぐ泣くし、ぐずるし。
そんなときはすぐに退室。ほんの数分でも行ったりして。
それは「この場所が好きになってほしいな」という気持ちがあって。
親が読む・読まないじゃなくて、“本がある生活”を
身近に感じてほしかったんです。
私自身、子どものころは図書館という存在を知りませんでした。
だからこそ、“本のある場所を知ってほしい”という願いが強かったのかもしれません。
そして通い続けるうちに、年長さんの頃には
「最近図書館行ってないよ」「今度のお休みの日は連れて行ってね」
そんなふうに言うようになって。
当たり前のように行って、私は料理の本をパラパラめくって、
娘は絵本を見つけて「これ面白そうだね、借りてみようか」って。
それが娘にとっては小さなイベントみたいで、
いつの間にか“催促される日”が来ました。
娘が小さいころ、私がしんどくて「読めなかった時期」もありました。
「ママ、読んで」「これ読んで」って言われても、
どうしても読めなかった時期があって、それがすごくつらかった。
👇その頃のことは、こちらの記事にも少し書いています
でも今は、娘が自分の時間に黙々と本を読んだり、
音読が好きで声に出して読んだりしています。
世の中には「頭がよくなる読み聞かせ」とか
「7歳までに〇冊で賢い子をはぐくむ」みたいな情報が多くありますよね。
私もそういう記事を読んで、できない自分を見て苦しくなる時期がありました。
でも今は、頭がよくなるとか、何冊読むとか、
そういうことよりも“本に触れられる環境”があれば、それでいいと思うようになりました。
だから昔の自分にも言いたい。
読めない時があっても大丈夫。
忙しくてできないお母さんも、悪くなんてないよって。
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