ふくまる日記

毎日の子育てと介護。泣いたり笑ったりしながら書いています

女性初の総理大臣──“女性だから”ではなく、“その人だから”

ニュースで「女性初の総理大臣が誕生かも」と聞いて、
正直、胸が少し熱くなりました。
でも同時に、「ニュースっていつも“女性”って強調するよね」と
ちょっと複雑な気持ちにもなりました。

“女性だから”ではなく、“その人だから”。
本当は、そういう理由で選ばれる社会になっていくといいなと思います。

もちろん、“初”という出来事はうれしいこと。
長い間、女性が政治の場で少なかった現実を思うと、
ここまで来たんだなぁと感じます。

問題は山積みかもしれません。
「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てます」
「働いて、働いて、働いてまいります」
──そんな言葉が批判を受けていると聞きました。

でも私は、少し違うふうに受け取りました。
“背中を見せようとしている言葉”にも聞こえたんです。
責任を果たしたいという思い。
国を動かす立場として、覚悟を見せようとしている。
そんな誠実さを感じて、
期待する気持ちも正直、ありました。

でも同時に、
年齢や性別を理由に語らなくてもいい社会になってほしい。
齢を理由にする必要がなくなるくらい、
若い世代が自然に参加できる世の中。
世代がつながって、いろんな考え方が混ざり合う。
それが一番“やさしい国”なんじゃないかなと思うんです。

私は日本が好きです。
桜が咲くとうれしくなるし、
コンビニのスイーツの新作で小さな幸せを感じる。
海外に行くと、日本の治安の良さや衛生環境の良さにも気づきます。
そんなふうに、日々の暮らしの中で「日本っていいな」と思う瞬間がたくさんあります。

でも同時に、思うこともあります。
制度を使える人って、弱者じゃない。
義父の介護や手続きをしていたとき、
本当に助けを必要としている人ほど、
声を上げる力も、情報を探す余裕も持てない現実を感じました。
「求めて、求めて、求めて」ようやく届く支援。
そうじゃなくて、声を上げられない人にも自然に手が届く社会になってほしい。

だからこそ、この国がよりよい方向に進んでほしいし、
その思いや願いを、娘にも伝えていきたい。

私にはどこかの派とか、そういうものはありません。
ただ、母として、生活者として、
この国が少しでもやさしくなればいいなと思っています。

ニュースの中の“女性初の総理”という言葉に、
期待と少しの不安を感じながらも、
なんだか今日は「未来って、ちゃんと動いてるのかもしれない」
そう思えた日でした。

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