これは少し過去のことを振り返っています。
前回のお話はこちら👇
ついに、義父と一緒に初めての施設見学の日がやってきました。
この日は私と夫、娘、義父、そしてケアマネージャーさんも同行してくださり、ちょっとした大移動のようでした。
私と夫は、どちらかというと「変なところはないか」「義父が困りそうなことはないか」という視点で見ていました。
部屋の中の様子も見せてもらいましたが、プライバシーはしっかり守られていて安心。
食事は食堂でとるけれど、お風呂は個人で入ることができる。
一人で入るのも安全確認や事故防止の対策もしっかりされている。
常に何かあれば誰かがいてくれる環境。
その説明を聞くだけでも、胸の中に少しずつ安堵感が広がっていきました。
娘はといえば、もう少し別の感覚で見ていたようで、建物に入ったとたん「ホテルだー!」と目を輝かせていました。
「今日はここで泊まるの?」と聞かれて、「じいじのお家を見にきたんだよ」と答えると、「ふーん」と言いながらキョロキョロ。
その反応からも分かるように、暗い雰囲気はまったくなく、明るく開放的で清潔な施設でした。

一階にはリハビリ施設があり、今まで通所でやっていたリハビリメニューもそのまま続けられるとのこと。
今も週2回のリハビリが続いていて、風邪などひいて行けないことが続くと途端に麻痺が残る方がしびれたり、痛みが出てくるようです。
なので、今と同じリハビリが受けられると聞いたとき、義父が生活の中で無理なくリハビリを続けられるのは大きな安心材料になると思いました。
義父はというと施設よりも人が気になっていたようで、談話室の入居者の方に声をかけられて少し話していました。
話して戻ってきてから、表情が明るく会話した内容を嬉しそうに私たちに話していたのが印象的でした。
「施設」と聞くと、どうしてもマイナスなイメージを抱いていたけれど、実際に足を運んでみると、全然違った景色が広がっていました。

義父にとっての“新しい暮らし方”が、ここから始まるかもしれない。
そんな小さな希望が、ようやく胸の中に芽生えた一日でした。
次回は、この見学を経て義父がどう感じたのか、そして私たち家族がどう決断していったのかを振り返ってみようと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。
もしよかったらポチッと応援してもらえると嬉しいです。